不滅のY染色体?

下の記事を読んで頭がクラクラした。

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超党派保守系議員でつくる日本会議国会議員懇談会平沼赳夫会長)は二十九日、国会内で皇室典範改正問題に関する第二回勉強会を開いた。この中で、父方の系統に天皇を持つ「男系」による皇位継承の重要性について、遺伝学の立場から説明する際に用いられる「Y染色体」理論をどう考えるべきかが取り上げられた。

「男系でなければ血を継承できない」(八木秀次・高崎経済大助教授)一つの根拠とされる「Y染色体」とは何なのか。専門家の話を交えて検証した。

「男系の意味をどう理解するか。Y染色体で説明すれば国民の理解は進むのではないか」(自民党石田真敏衆院議員)

「女性の立場からすると、Y染色体論はむしろ分かりにくい」(同党の稲田朋美衆院議員)

この日の勉強会では「Y染色体」をめぐって意見が割れ、講師の大原康男国学院大教授が「それよりも男系で二千年間継続してきた重み、事実を考えなければならない」と引き取った。
Y染色体」については、「皇室が成し遂げているのは千数百年にもわたり、ほとんど同じ『Y』を受け継いだということ。われわれが直面しているのは、千数百年もの間純粋に受け継がれてきた『Y』を、いま絶えさせていいのかという問題だ」(動物行動学研究家の竹内久美子氏)など、重要性を指摘する向きもある。ただ、一般にはまだなじみが薄い。
専門家はどう見ているのか。同志社大ITEC(技術・企業・国際競争力研究センター)の蔵琢也研究員(進化生物学)によると、女子のXX型は遺伝子が混じり合うため、世代ごとに祖先の遺伝子が薄まっていくが、男子のXY型はY染色体が親から子へと完全な形で伝わる。
このため、蔵氏は「血のつながりとは、科学的に言えば遺伝子の共有率だ。男子皇族だけに代々受け継がれてきたY染色体は姓や家紋に似ているといえる。しかし、体の細胞に刻印されているという意味で、はるかに強い実体をもつ」と説明。
さらに「皇室には、(初代)神武天皇以来、Y染色体という刻印が連綿と受け継がれてきた。国民や世界の人々はそれでこそ皇室の中に二千年の歴史の重みを感じる。女系相続は、過去と現在の遺伝的なつながりを断ち切るという意味で間違いだ」と話している。
産経新聞 2005/11/30)

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なんかもうこの交配の論理を前にしては何も言えないな。
アーリア人の血を汚すなかれ!」と叫んでたチョビひげのおっさんを思い出すではないか。
私は中高一貫して理系の授業の間は小説を読んだりして過ごしていたので遺伝学についてはとんと無知蒙昧なのだが、上記の論理で行くと私も万世一系の末裔ということになるな。
弥栄!