もっと疑え!

憲法改正手続き法が成立した。
それによって最短でなら2011年には憲法9条の改正手続きが始まる。9条が禁じている「集団的自衛権」が認められればこの国の若者が他国の人々と殺し合うことを命ずることが出来る。自らは絶対に血を流さない大人たちによって。

それを阻止できなかったことについてあちこちのブログで悲嘆や憤慨の声が聞こえてくるけど、反感を買うことを承知で言えば私たち持たざる者が持てる者たちから奪われ続けて来たものがまた一つ増えただけだ。憲法に謳われて来た理念通りの政治なんて行われてきた試しがないし、どんなに街頭や書面で抗議の声を上げてもそれがダイレクトに政治に反映したことなどないんだから。じゃあ街頭や書面で抗議することは無意味なのか?

私が抗議活動に参加したりこうやってネットの片隅で呟いてたりすることは、奪う側に届けたいと思ってやっている訳じゃない。それよりも「俺たちはこんなに奪われ続けているんだ!」って叫んでる人々が沢山いることが隣のひとや向かいのひとに少しでも届けばいいと思ってやっているのだ。そして私の小さな声がほんのわずかでもいいから隣のひとや向かいのひとが今のこの国のあり方を疑うきっかけになればいいと思っている。

この国の人々を守るためにいると称する軍隊が沖縄の人々に銃を突きつけたこと。
沖縄の人々を威嚇するためにこの国の政府が軍艦を差し向けたこと。
イラクの人々を殺すことを「米国の自衛権行使に対する軍事的支援」とこの国の政府が言ったこと。

そんなことが一人でも多くの人につたわればいいと思う。