「グランパのりんじゅうにまにあうことができました。」

参院選の投票に行ってきた。いつもより投票場の人出が多かったような気がする。
曇天に薄日が差すような結果になればいいが。

選挙に関しての情報をネットで色々探しているうちにこんなニュースを見つけ、時代がどんなに変わろうとも人々は街の片隅で黙々と日々の暮らしを積み重ねてるんだなあ、とちょっと感傷的になったのだった。

「祖父の臨終 間に合った」 自転車盗からお礼と謝罪の手紙中日新聞/7月27日)

自転車を盗まれた人のところに盗んだ人から謝罪と自転車の置き場所を記した手紙が届いた、っていうだけの話なんだけど、色々な想像をしてしまう。

「はいけい、かってにじてんしゃをもっていってすみませんでした。でもおかげでグランパのりんじゅうにはまにあうことができました。」。

彼(って勝手に決めてる...。)はどれだけ必死に自転車を漕いで死に行く祖父の元へ急いだんだろうね。(わたしの頭の中では涙をこらえながら必死の形相で自転車を漕ぐ彼の姿にいつのまにかBGMが付いてしまってる。ちなみに曲は”アメリ”のテーマ。)中日新聞の記事では「犯人」って書いてるのがなんだかそぐわないな。犯罪には違いないんだけど、ここは「ぬすびと」と書いて欲しいところだ。

そしてオチが「わたしがいうのもなんですが、じてんしゃにはカギをかけとくほうがいいですよ。」の余計なひとこと。なんだかマヌケであたたかい。人間っていいもんだね。