ドイツの電子レンジ

衆院選の結果がすごいことになっている。いったいこの先どうなることやら。

友人が例の”水で焼くオーブン”を欲しがっており、ついでがあったので家電量販店に現物を見に寄った。かのオーブンは値引きされていても気軽には買えない価格だったので友人はあっさりあきらめたのだが、「真っ赤っかのオーブンレンジってこれ以外にないねん。」と未練がましい様子。
そんなこんなで久し振りに店頭に並んでいる各社の電子レンジを見比べる機会があったのだが、ひと頃に比べて随分シンプルなデザインのものが増えた。
それでもセンシティブなデザインセンスを持つ消費者をターゲットにしたものはまだまだ少ないように思える。例えばミッドセンチュリーな人はどれを買えば?カントリースタイルな人の買うレンジは?はたまたバウハウスな人は。

十年ほど前だが、ドイツの家電売り場で見かけた日本製の電子レンジに驚かされた。当時日本国内で売られていたものは内照式のボタンがケバケバしいどうしようもないものばかりだったのだが、ドイツで売られていたものは「これブラウン製?」といいたくなるようなシンプルで端正なデザインのものばかりだったからだ。

製品にはブランドアイデンティティは当然必要だが、売られる国や地方によっては最適化(ローカライズ)することが重要になることもある。
現在はどうなっているか勉強不足でわからないのだが、以前中近東向けの家電カタログを見たときは大変面白かった。やたらパーツが金色メッキされていてその上モスクのような飾りがついていたりするのだ。東南アジア向けのラジカセなどではCDの同時収納枚数や出力ワット数を競い合って大変なことになってたりする。

そんなことを思い出しながら現在のヨーロッパ向けの電子レンジはどんなことになっているか、例えばナショナルのヨーロッパ向けサイトを見てみた。
ドイツ向けのサイトで電子レンジを見ると、意外にも日本国内で売っているものとのデザインテイストの差が随分小さくなっているように感じる。なんだか嬉しいような残念なような。
イギリス向けサイトに掲載されている商品は面白い。ドイツや日本に比べて保守的なデザインが採用されているように思える。
今となってはこっちの方が新鮮に見えなくもない。

面白くなってきたので他のものも見たくなってきた。またヒマを見つけていろいろ探してみよう。