私はあなただ、あなたは私だ。

自分でも思いがけないのだけど、生まれて初めてささやかながら「政治献金」なるものをした。

米軍によるイラクへの侵攻が始まり、この国の政府がそれに全く無批判に追随していこうとした時。役人の中で唯一当時のレバノン大使のみが反対意見を政府に具申し、それが理由で外務省をクビになった。その元レバノン大使が今度の参議院選挙に立候補を表明している。

[公式] 天木直人のブログ - 日本の動きを伝えたい

支援しようと思う者の意気を削ぐような弱音を吐いてみたりする不器用さと正直さがそこここから感じ取れる彼のブログを読んでいても、資金も後ろ盾も無い彼の立候補は勝算のかなり低いもののように思える。まるでラ・マンチャの男の闘いのように。
でもわたしは彼の「私はあなただ、あなたは私だ。」という言葉に一口乗る。

「選挙で投票しても何も変わらない。」という言葉を聞き続けて長い。
だが今度は「選挙で投票しなければ全てが変わる」のだ。多分最悪の方向に。それでも貴方はまた今度も「わたしとあなた方では住む世界が違う。わたしが命令を出しあなた方が血を流す。」と考える人々にわたしたちの生活を預けるのか?

「私はあなただ、あなたは私だ。」

全ての政治家の口から聞こえてくるべき言葉だ。