思えば遠くへ来たもんだ。

ふとしたきっかけで高校時代の級友達と再会、ネットでもオフラインでも下らない話に盛り上がる今日このごろ。それはいいんだがみんな10代の頃と変わらないアホさ加減で「今どきの若いもんは...。」なんて説教が出来るような奴はとてもじゃないが一人もいない。それどころか如何にして女の子のパンツを脱がそうか考えてるような奴ばかり。ウレシクなってくるね。
そうは言ってもほとんどが自分の家庭を持ち、中にはそろそろ孫が出来てもおかしくないのもいる。亡くなった級友だって。思えば遠くへ来たもんだ。

ずっと生きていると高校時代からは想像もしてなかったことが沢山起きた。
ソビエト連邦が崩壊しベルリンの壁が無くなるなんてほんとに想像もしてなかった。インターネットなるものが普及し見知らぬ外国の人々と気軽にやりとり出来るようになるなんて、なんだかもっと先のことのように思えていたし、卑近な事を言えば自分がデザイン事務所を主宰しそれで食うことになることだって想像もしてなかった。また、憲法を改訂して戦争出来る国にしようと願う人々がこんなに力を持つことになるのも高校生の頃は多分想像してなかった。戦争で酷い目に遭ったこの国で再び戦争をしたがる人々がこんなに沢山出てくるなんて。

そして最近のこの国の政治状況を見ているとやはり想像もしてなかったことが起きる。よもやあの亀井静香氏の演説で心動かされることになるとは。薄汚い利権政治屋の一人だとわたしはずっと嫌悪していたのだ。(詳しくは産経新聞記者・山本雄史さんのブログで。IZA!ブログはどうしようもないヘイトサイトばかりだけど山本記者のブログはなかなか面白いです。)

少しだけ抜き出してみる。

「地方では反乱が起きたんですよ、反乱が!こんな、こんな政治にがまんできないっ!!自分たちを(私たち国民を)人間と思っているのか!こういう、怒りが全国で盛り上がっている。東京のみなさんも一緒に反乱をおこそうじゃないですかっ!」

「われわれは、暴動ではなくて、選挙で変えることができるんですよ、日本を!」

「郵政(民営化)見直し、地方重視、年金増額、当たり前でしょう!!6万600
 0円で老後の生活できるんですか、お年寄りが!!!」

「困っている人をちゃんとする(面倒をみる)、そのために国があるのだ」

亀井氏は死刑廃止議員連盟の会長でもある。今のこの国で政治家が死刑廃止を唱えることは少なからず勇気のいることだ。グレーな部分もいろいろ囁かれる人物であるけどこの懐の深さは慧眼に値すると思う。