今時の若い奴だった頃。
先週末は高校の同窓会に出席。30年ぶりに再会する顔も沢山あって相変わらずの顔や変わりすぎの顔に嬉しかったりビックリしたり。
会うのは30年ぶりでも話しはじめればお互いアホだった18歳の頃とあまり変わらないことを指摘しあい、また「大人ってもっと賢げで自信たっぷりに見えたのにちっともそういう実感がないねえ。」って話に花が咲いた。それでもオドオドした印象だった同級生がしっかり地に足を付けた話っぷりで近況を語るのを聞けば彼は昔の彼ならず。やはりみんな”大人”ってやつになったんだろう。
「今時の若い奴はデモをする元気もない。」なんて言ってる”団塊全共闘オヤジ”をテレビで見たが、そういう物言いには吐き気がする。自分だって「今時の若い奴」だったはずなのに。今のこの国のデタラメな形は、自分の中の「今時の若い奴」をどこかに置いてきてしまったあんたらが作って来たんだろうに。自分が昔子供だった事を忘れた奴が現在の子供の未熟さや愚かさを恐れ、またそれを嗤う姿は恥ずかしい。
若者は愚かで未熟だ。だがその愚かさや未熟さは前に進む力を社会に与えるものでもある。愚かで未熟だった過去の自分たちをサポートするのが大人達の役目なのだ。30年目に再会した級友達がかつて自分が「今時の若い奴」だったことを未だ忘れていないことを願っている。