エンケンライブ

遠藤賢司のライブに行った。場所は十三のファンダンゴ

エゲツナイわ。エンケン
どの曲もいつ終わるかわからないエンディングにちょっとつんのめる聴衆。
ドラムセットに座って片手でグレッチを弾きながら延々ドラムをぶったたくエンケン
だれや、over50のオヤジを調子に乗らせたのは。
いや面白かった。

このところ70年代に音楽シーンで活躍した人々をメディアで目にすることが多くなったような気がする。ザ・ゴールデン・カップスや先日亡くなった高田渡が映画の題材になったり、フォークライブのDVDがシリーズで出たり。
わたしは70年代は小学生から中学生だったので一世代年上の人たちがそんな歌や演奏に熱中していたのを眺めていたのであった。
当時大学生だった従兄弟が友人たちと四人で我が家に遊びに来たとき、ほぼ全員が当時のフォークシンガーと同じような長髪に同じようなベルボトムジーンズを履いていて子供心に憧れつつもちょっと滑稽に思えたのを覚えている。

50代を迎えたそういった人たちが同世代のフォークシンガーたちを再消費しているのを見るのはわたしはあまり好きではない。自分たちがそうでありたかった姿を託す対象として彼らフォークシンガーを見ているような気がするからだ。
彼らが懐かしむ全共闘運動は既成の価値基準からの解放運動であったと思うし、またその解放されたいというエネルギーを簡単に放棄せずにもっと持ち続けていれば、この国は今よりもう少し住みやすいところになっていたに違いない。

エンケンのライブに来ていたのは10代から20代の若い人たちだ。
舞台の上には2005年仕様の遠藤賢司がいた。