聴く

 音楽は道の上にある。

世界各地のストリートミュージシャンがネットを介して一つの曲を演じようというプロジェクトがあり、その演奏風景を記録した動画がネットで話題を呼んでいる。音楽を通じて平和をアピールしようという主旨のプロジェクトのようで、その演奏を収めたCDや関連…

 ぼくの好きな先生。

ひとはみんな死ぬ。

フォーエバー・ヤング。

平均年齢80歳の合唱団「ヤング・アット・ハート」。 なんでも元々はごく普通にスタンダードナンバーを唄って楽しむ合唱団だったらしいのだけど、ある時思いつきでパンクロックを歌ってみたらあまりに気持ちよくて、以来パンクロックやハードロックを歌いまく…

何の罪も無いはずなのに何らかの罰を受けてる。

ご存じの通り文化庁やJASRACなどにより著作権法改正が目指されてるわけですが。 著作権というものに神経質にならざるを得ない職業柄、制作者が本来受け取るべき対価を受け取れない事態を防ぐためには賛成すべきなんだろうけど、著作権保護という仕組みがアー…

いいんだぜ。

とある人に教えていただいた中島らもの「いいんだぜ」という唄。 中島らもってひと、なんだか斜に構えた印象があってあまり好きじゃなかったんだけど実はなかなか腹の据わった人だったのですね。いわゆる「差別用語」。 わたしは差別を再生産させる言葉は使…

弦無しギター。

ジミー・ペイジが来日中らしいですね。 しかし来日記者会見で「音楽活動を行う際、ツェッペリンを唯一影響を受けたアーティストと公言し、恋人の映像作家、高城剛氏(43)と渡英して再結成公演を鑑賞した沢尻についてどう思うかを報道陣から問われ(from …

儒夫をも立たしむる音。

先日のエントリでは「情」による「共感」をもって政治的な糾合をすることの反知性主義的な側面をエラソーに批判していたわけですが。こういうのを聴くと条件反射で「突撃〜!!」って脳内で叫んでる自分がいるわけで。 もって他山の石とすべきですね。でも元…

退廃音楽。

このところやや引きこもり気味だったので、ちょっと迷った末に「渋さ知らズ」の岸和田浪切ホール公演に参戦したのはいいが、いやすごかった。あんなの初めて。公演日数日前に予約したチケット(多分売り切れと半ばあきらめてた)にもかかわらず前から13列目…

「凛として時雨」。

テラテラした傷口が開いたまま風に吹かれているような。 あるいは鋭利なナイフのエッジに立ってこちらを嘲笑しているような。「凛として時雨」。私の好きなバンド「ミドリ」のここ最近の関東近辺での共演者としてライブスケジュールに名前が載っていたバンド…

下品な人々。

大阪市に住処を追い出された人々を支援し、かつ共に騒ぎ楽しむイベント「大輪祭り」がこの週末に長居公園で開催され、かの小林万里子さんもライブステージに出演するというので行ってみることに。(小林万里子さん、といっても知らない方も多いと思うけど、”…

”正調”河内音頭なんて無いのだよ。

いわゆる”正調”の民謡を聴いたことがある。 かつてバイク旅の途上に泊まったある宿場町でのことだけど、その夜は地元の人々だけで昔ながらのやり方で盆踊りが催されていると聞いて出かけたのだ。現在普及しているものとはかなり違って聞こえるゆっくりしたテ…

「わたしはあんたとセックスしたい。」

って思わせぶりなお題ですが。いや、今夜行ったライブでセーラー服姿でフェンダートルネードを弾きまくる女の子がシャウトしてたのです。今夜のガガガSP&ミドリ&キングブラザーズのジョイントライブ参戦はさすがに「俺ってこんな大人のまま年老いていって…

I'll kill her.

これまでわたしはたくさんたくさん失恋してきた訳だが、オッサンになってしまった昨今の失恋と青年期の失恋とでは明らかにダメージの質が違うような気がする。セックスをよく知らない時期の失恋とセックスというものに慣れてしまった後の失恋では嫉妬の透明…

マイ・ジェネレーション!

税金をジャブジャブ使って居酒屋で交わされる会話のような「親学」なる「提言」を聞かされ意識が遠のきかけました...。「教育再生会議」と銘打ちながらメンバーは現実の教育現場に対する知識も無く、また科学的な統計調査にも興味のない人々ばかり。この状況…

足の指でアルペジオ。

「かっこいいから見てみて!」ってやたら人に勧めているミュージシャンの動画。 私が手でギターを弾くのと同じようにこの人にとって足でギターを弾くのは当たり前で特別なことではないんだろうけど、それでも見てるとなんだかとても気分が明るくなる。いまア…

ちょんまげな夜。

モッシュ!な状態でもみくちゃにされた先月の難波BEARSに続き、本日はアメリカ村KING COBRAにてまたもミドリのライブに参戦。懲りずに観客平均年齢の底上げに励むのであった。いいバンドかそうでないかの違いはわたしは音の「厚み」だと思っている。たとえ出…

なぜに「つのだ☆ひろ」?

本日の気合い注入用BGMはYELLOW MACHINEGUN。やっぱりいいねえ。 わたくし、何を隠そうNINA HAGENの「アインッ!ツヴァ〜イ!!!」にノックアウト食らってから女性のDETH声フェチなんです。そういえば LENE LOVICHは今何してるのかな?DETH声はさて置き。 …

20の偉大なギターソロ、らしい。

20 Greatest Guitar Solos Ever, With Videos一部のオジサンたちには涙モノのラインナップ。 わたしはどちらかというとアコースティック派なのでそんなに強い思い入れは無いけれども、それでもなかなかに見応えあり。「なんであれが入ってないんだ?」なんて…

鈴木常吉「ぜいご」を聴く。

以前にも少し書いたのだけど、自分が何者になりたいのか判らず悶々としていた10代後半のわたしを父はことあるごとになじり、それに応えられないわたしはずっと鬱々と暮らしていた。ある日のこと、なじる父に耐えられなくなったわたしは思わず父の胸ぐらをつ…

北村大沢楽隊。

オフノートというレーベルのサイトに掲載されていたジャケットに興味を惹かれ注文。 届いたので早速プレーヤーにかけてみる。リズムはふらふら。メロディもぐだぐだ。時々間違えたりフライングしたりしてる。 そう、とんでもなくヘタクソ。とんでもなく適当…

性なる夜。

「お前ら!今日は帰ったらセックスすんねんやろ!アホンダラ!!」 パンクバンドにしては巧すぎる音をバックにボーカルの後藤まりこが叫ぶ。下着丸出しで床をのたうち回る。「シネ!」「シバクゾ!」「コロス!」と喚き散らす。ドラマーにビンタ。壁のポスタ…

ハーモニカでビートルズを吹いたら逮捕。

えーと、ハーモニカの得意なスナックのマスターが著作権使用料を支払わずにビートルズの曲をお客さんの前で吹いていたと。それで日本音楽著作権協会(JASRAC)から警告を受けていたにもかかわらず吹き続けていたのでJASRACの告発により逮捕されたと。あの世の…

なんやねん、「ケルト原人」て。

招聘元が付けたキャッチが「人力テクノ」に「ケルト原人」。 まあ確かにKiLAのフロントパースン、ローナン・オスノディがヒゲモジャ蓬髪そのうえ前歯が欠けたまま裸足でバウロンをどこどこ叩いている姿は「原人」っぽいといえば言えないこともないけど。木曜…

KONONO No.1の音楽と木曾節の違いって何?

「かわちながの世界民族音楽祭」、ネット上で評価が大きく分かれているのが面白い。 大絶賛するひと。いまいちだったというひと。最悪だったというひと。 私も二日間の内には「ん?」と思うことがいくつかあったが、それも含めて大変面白かった。 なぜなら予…

音楽を「買う」ということ。

先週末も二日にわたって大いにライブを満喫したのだが、出会った音楽の善し悪しに関係なく「音楽を金で買う、ということはどういうことなんだろう?」という疑問がいつも頭をよぎる。先のライブの入場料は二日で10000円近くした。決して手軽な料金ではないと…

かわちながの世界民族音楽祭・二日目

昨夜に引き続いて河内長野へ。今日はいよいよ期待の渋さ知らズの登場!私は実はKONONO No.1もさることながらなによりも彼らを楽しみにしていたのだ。パートタイマー寄せ集めの大所帯ゆえに、関西には滅多に来ない渋さ知らズ。それがよりによって河内長野に。…

かわちながの世界民族音楽祭・一日目

毎年この季節恒例の「かわちながの世界民族音楽祭」を観戦。 今回はお手製ピックアップをくくりつけたリケンベ(親指ピアノ)を爆音ではじきまくるコンゴのオッサンたち「KONONO No.1」が主役だ。いやはや実にいい塩梅でした。前座の演奏が終わり満を持して…

ちょっと反省。

当方不惑をはるかに超え、最近は周囲の人々に認知症の疑いを抱かせる行動の数々。 (先日も車のパワーウィンドウのスイッチを押してるつもりでシートベルトのラッチを一生懸命押していた。)そんな酸いも甘いも噛み分けた年齢のはずなのに、蕎麦打ちもせずロ…

ギターはなあ、下半身で弾くもんや!

先週末は知人に半ば引っぱられるように、MJQのライブを観戦。MJQといってもモダン・ジャズ・カルテットではなく、遠藤ミチロウ・山本久土・クハラカズユキの爆音アコースティックユニットである。 遠藤ミチロウのライブは割にコンスタントに観戦してるのだけ…

サイテーだよ、赤犬。

「国家の品格」っていうベストセラー本の著者の母君はあの藤原ていさんだったのね。 「国家」に捨てられたが故の筆舌に尽くせぬ苦難の中、当時幼児だった著者を連れて命がけで故郷に帰って来たていさんの経験はなんだったんだか...。20日の夜は心斎橋クアト…