邦画嫌いが二回観た。勝新・田村の「兵隊やくざ」。

ナマケモノの私にしては珍しく最近仕事が立て込んでしまった。
引きこもってMacとにらめっこしてたわけだが、そこは集中力のない私のこと、ついつい横道にそれてしまう。
といっても酒を呑めるわけでもない私が家の中でする遊びといえば、何かを修理してるか音楽を聴くかギターを弾きながら歌うか映画を見ることぐらいだ。
ということで忙しいというのについついDVDに取りためた映画を仕事の手を止めて見てしまったのだった。

面白いね〜。勝新太郎・田村高廣コンビの「兵隊やくざ」。
あまりの面白さに二回観てしまった。
とにかくメチャクチャ勝新が可愛い。人殺しもしたことのあるやくざなのに子犬の様な目をして田村演ずる有田上等兵殿にどこまでもついて歩く。田村扮するところの、インテリながらしたたかで芯のある上等兵のキメどころでのドスの効いたセリフ回しがこれまたカッコいい。軍隊の非人間性をこれでもかとばかりに描いているんだけど、その陰惨さを吹き飛ばすラストシーンの爽快さ、開放感。観るとなんだかむやみやたらに元気の出てくる映画。
「悪名」や「座頭市」の勝新もいいけど、この映画は「もしかしたら勝新てホンマにこんなひとやったんちゃうか？」と思えてしまうほど自然でケレンのない演技で勝新の魅力が大炸裂！

観たことないひと、ホントにオモシロイから騙されたと思って観てみて。邦画嫌いな私がこれだけ言うんだから。