読む

ただごとじゃなく面白い本。

久しぶりの「ああ読み終わるのもったいない、けど読むの止まらない〜!」な本。 政治家鈴木宗男に傾倒するあまり鈴木氏と運命をともにした外交官、佐藤優の処女作「国家の罠」。 ベストセラーというものにあまり読書欲がわかない天の邪鬼な私の性癖とそのい…

21世紀のルイセンコ。

「トロフィム・ルイセンコ」という名前の学者をご存じだろうか? 旧ソビエト連邦で時の権力者スターリンに重用されたルイセンコの「環境因子が形質の変化を引き起こし、その獲得形質が遺伝する」という学説が公式見解として採用され、メンデルの遺伝学を奉じ…

懐かしき「燈台鬼」!

いきなり「燈台鬼」っていわれてもなんのことかわからないひとが大半だと思うけど。小学生の頃、あまりのお小遣いの少なさに自分ではマンガ雑誌を買えなかったのでマンガ欲はすべて年長の従兄弟が定期購読していた「少年サンデー」や「少年マガジン」などの…

無人島に一冊持っていくなら。

人間の脳ってどうなっているのだ? っていうのは先日見た夢にいきなり中学時代の同級生だったスズキ君が出てきた。特に印象的な人物だった訳でもないのでずっと彼の事など思い出すこともなかったのに、なぜか「廃墟と化した巨大な工場を支配する工場長らしき…

蜜蝋製の死体

探していた写真集がいつのまにかタッシェンから廉価版で出ていたので速攻で発注。オリジナル版はプレミアが付いているがタッシェン版は3000円しない。タッシェンエライ! 何を買ったかというと、「Encyclopaedia Anatomica 」。 フィレンツェのスペゴラ博物…

アラカン、面白過ぎる。

死ぬのは奴らだ氏の反米嫌日戦線 LIVE and LET DIE(美は乱調にあり)で知った竹中労著『鞍馬天狗のおじさんは』(ちくま文庫)をamazonで注文。「アラカン」の愛称で知られた役者・嵐寛寿郎からの聞き書きと膨大な資料検証で構成された労作である。昨日届い…